私と夫には共通点が極めて少ないけど、あえて言うとしたら二人とも読書が好きで昼寝が好きだということ。なんて省エネなんだろう。これで夫がキャンプとバーベキューとスキューバダイビングが好きだったら私は疲れ果てていただろう。
私は割と何でも読む。でもなぜか夫が読む本とはあまり趣味が合わない。読書が趣味でも、内容はやはりそれぞれ異なるのだった。さらには映画の趣味も全く合わない。夫は主に邦画のハードボイルド系。私は基本的に外国の映画を好む。なんでかっていうと、外国人が出てる方が非日常的な感じがして楽しいからだ。夫は、「日本人でないとあんまり感情移入できない」かららしい。さらには音楽の好みも全く違う。夫は邦楽しか聞かない。私は、あまり声の入っていない音楽を主に好む。ピアノの音だけとか。夫曰く、「君の好きな音楽はすべて眠たくなるから、車では聴けない。」そうだ。
今はそれぞれ、別々のミステリー小説に夢中になっている。ジャンルは一緒でも、お互いの本はちらっと横目で見るだけで読む事はないのだった。
私が読んでいるのは、父から借りた「ミレニアム」。スウェーデン作家の書いたベストセラー小説だ。2010年に映画化もされている。私はこの小説に出てくるヒロインがとっても好きなのだ。小さくてガリガリで、タトゥーも入れていて、ピアスもじゃらじゃらついていて、ものすごく頭が良くて、ケンカが強くて、女性を侮辱する男を許さない、天才的なハッカーなのだ。そうしてとっても孤独なのだった。はっきりいって、私と似ている部分は身長のみだ。でも自分と似ているヒロインだったら、絶対に好きにならないとは思う。事件を何も解決できなくて、ソファでごろごろしている小太りのヒロインなんておもしろくもなんともない。ピアスの穴なんて数年前にふさがったままだ。とにかく、今は「ミレニアム」に私は夢中なのだった。
一方夫の小説はというと、日本の警察が常に舞台となっている。夫は、テレビで「警察24時、眠らない街」とかのドキュメンタリーがやっていると必ず観ている。警察が好きなようだ。
夫があまりに熱心に読んでいるので、私も読んでみようかなと思ってパラパラめくってみたら、中国の本かと思うくらい漢字が多すぎて目がくらんだ。「警察庁警備局警備企画課」みたいなのが、いっぱいはりついているので、目がかくかくとして疲労困憊してしまったので、今日の所はやめておこう。
「ミレニアム」は外国の本なので、名前もリスベット、マーリン、ミカエル、とかでシンプルで目に優しいのだった。まあ、いつかは夫の本も読もうとは思っているけれどね、、、。
全然関係ない話だけど、私は最近ホットケーキを焼くのが上手くなったのだ。まあ、この写真は少しひっくり返すときに失敗したけど。一枚一枚焼くのは面倒くさすぎるので、いつもでっかいぐりとぐら風なのだ。