最近大好きな本、クウネルの単行本「ただいま食事中」。30人の人々の2週間の食の記録を写真で綴ったもの。誰のページを開けてもおもしろいから、しおりがいらない。
そのほとんどは食に大変に関心の高い人々のご飯の記録なんですが、ただ一人食に全く関心がなく、極端な偏食家の写真家の高橋ヨーコさんの食の記録が一番おもしろい。生のにんじんをかじるだけとか、そばは何もつけずにゆでただけ。ホテルの朝食ビュッフェでも豪華な食事が並ぶ中、食パンだけ。自分を歓迎してくれた友人がチキンを丸ごと焼いてくれたのに、肉が食べられないヨーコさんは見てるだけ。なんかそれを見てるとホッとするのはどうしてだろう?
バランスよく何でも食べなさい、体にいいものだから。と私自身も言われて育ったし、私が今は夫に言っている。でもよく考えたら、昔の日本人は米だけでちゃんと生きてたのになあ。シンプルにしようと思えばいくらでもできるけど、いかんせん私達はもう知ってしまったのだった。揚げ物の美味しさも、バターと砂糖の誘惑も。
そして、、、。
「肉が食べたい」と夫がツィッターにではなく私につぶやいたので、歩いて5分のブロンコビリーへ。私は肉よりもサラダバーが食べたい。ここのサラダバーはパスタもコーヒーゼリーもあってとっても美味しい。(というのは初めて知った)
店内に入ると、なんかディズニーランドのカリブの海賊に来たみたいな気持ちになる。家族連れがすごく多くて、子ども達すごく楽しそう。テキサスに行った事はないけど、テキサスってこんなんだったらいいな。
お肉が来るのが遅いので、サラダバーに足しげく通う。でも私は大人だから、胃袋におけるお肉の居場所は確保しています。あと10歳若かったら、失敗していることだろう。経験とは財産だ。こういうバイキング形式のものは、他人の趣味嗜好が映し出されておもしろい。隣のおじさんがスィートコーンばっかり取っている。このおじさまは見かけより子どもっぽいとみた。
お肉の焼き加減は、私は産まれてからずっとレア一筋です。私の家族もレア命です。オールレアーズです。夫はミディアムです。賞味期限を一日でも過ぎると手をつけない夫です。それをいつも私が拾い上げて食べます。あんなものは信じません、自分の目と鼻と舌を信じます。信じ過ぎて3回食中毒の経験がありますが、経験は財産ですから。ブロンコビリーの焼き加減はベストでした!
やっぱり食べる事が一番楽しい。