今日はおばあちゃんのお誕生日でした。
こういうイベントの時は絶対に絶対に私がケーキを選びたいんです。だってケーキを選ぶのはとても楽しい。でもデパ地下なんて津にはないから、歯医者に行った帰りに「ムッシュこうのや」という津では一番高いんじゃないかと思われるケーキ屋さんに行って来ました。
私がまだ小学生くらいのときに、このムッシュこうのやができて、その斬新なケーキに姉と二人で驚いたものです。見た目も斬新だったのですが、そのネーミングセンスに一番衝撃を受けたのでした。「異邦人」とかね、、、「桃源郷」とか、、。なんかよくわからんけど、食ってみたい。という幼心を揺さぶるネーミングでした。そのときに「ケーキは食べられる宝石」と思いました。
東京に住んでいた時はデパ地下なんて行ったら、もう目が輝きに耐えられないんじゃないかと思うような、凄まじい光を放つケーキの大群に目をつぶされて結局あんまり楽しむ事もできずに帰って来てしまったカントリーガールです。今日もイモを掘りましたよ。
こうしてたまにケーキを選ぶ事ができれば十分です。そんなムッシュこうのやの中で、一番楽しげなフルーツタルトを買いました。誕生日は楽しげなやつが一番だろう。おばあちゃんは一体どんな顔をするだろう?とワクワクして帰ったのです。
ところがあ!おばあちゃんは、驚きはしたものの、なんとな〜〜〜く普通のスポンジケーキに生クリームスタイルが良かったらしく、なんだか反応が良くない。しきりにタルト生地を褒めている。「この入れもんが美味しいなあ」と言い続けている。これはフルーツが主役ではないのだろうか。まあ美味しいけど。
でも最後に「このケーキは1万円くらいするやろう」と、ビッグな発言をしていたのでどうやら満足したようだ。結局おばあちゃんが好きなのは丸ごとバナナなんだね。