口蹄疫が流行っている牛社会ですが、肉が本場の松坂まで車で40分なので、そんなことも構わずホルモンを食べに行ってきました。松坂には、月に一度は肉をもとめて移動します。松坂市内に入ると、もう牛関連の看板しかみあたりません。どいつもこいつも「本場」と「元祖」しかうたっていません。元祖の叩き売りです。
そんな中我がファミリーが最近利用するのは、雑誌「BRUTUS」で「現地にいかなきゃ食べられないホルモン」として紹介されていた「千力」さんです。雑誌に載っていたホルモンの写真があまりにも「内蔵を接写」したかなりグロテスクな写真だったので、ホルモンみたさに私がここを押しました。でも、けっこう普通でした。もちろんおいしいですけど、あんな写真のままじゃないよね、そりゃそうだ。腸は長いまま出したらむしろ客は来なくなるよね。私としては「塩タン」が分厚すぎるのが、かなりしんどいです。かつて「本場の生ハム」というものを食べた時にのどにつまって死にかけたときのトラウマが私を苦しめます。
最近観た「大哺乳類展」でも牛の腸のホルマリン漬けがあったので、そのときちゃんと確認した箇所が何個かお皿にのっていて、「命もらってます」感をかみしめながらおいしくいただきました。昔は「捨てるもの」だったホルモンですから、最初にホルモンを広めた人は偉いです。最初にウニを食べた人もすごいと思います。どうしてあんなイガイガのものを開いて食べようとしたんだろう。チャレンジャーはどこにでもいるのですね。その人々のフロンティア精神の上ににあぐらをかいて、おいしい思いをさせていただいています。ありがとうございます。