
途中で何度も観るのをやめそうになりました。も〜辛くて辛くて、しんどくてしんどくて、痛くて痛くて。メル・ギブソンさんは相変わらずしんどい映画を制作しなさる。しかも、相当また批判を浴びている。どうやら歴史をとんでもなくねじ曲げているとかなんとかで。
私はマヤ文明の事をあまり知らなかったので、怒り狂うということはなかったです。ただ主人公の男の人が友人にそっくりだったので、かなり本気で応援はできました。もう祈ってました。逃げてくれ!と。

スポ根ドラマはあまり好きじゃないので、これは有名だけど、観ていませんでした。でもツタやの100円レンタルで見かけて、「ラブストーリー」と書いてあったので、どれどれと思って観てみました。しかし、そんなライトなもんでもなかったです。ヘビーです。ヘビー級。気分が乗らないからスポーツ映画でもみて元気をもらっちゃおうー!と思って観るとどん底気分を味わうことになります。
でも私は、ちゃらんぽらん3枚目映画よりも、深刻系のほうが好きなので、これは好きでした。やれやれ、あ〜深刻だった。

先祖にかけられた呪いによって、豚の鼻を持って生まれて来た女の子の話、ということです。しかし、こんなレベルの鼻の人はけっこういる気がしました。かわいらしいかったです。クリスティーナリッチがかわいいというのもあるし、髪型や、メークやファッションすべてがおしゃれだったので、悲壮感など微塵もありませんでした。
あとは音楽、とてもよかったです。音楽が盛り上がる箇所を何度も観ました。というか、DVDを借りている期間、とにかく何度も何度も観ました。それくらい、観ている間中幸せを感じました。悪役というのが一応いるのですが、彼らさえ、ものすごくかわいくて憎みようがないのです。

きっとチャン・イーモウ監督は、チャン・ツィイーを見てびっくりして嬉しくてこの映画をつくったにちがいない。「私が見つけたかわいい宝石だ!」と。それくらいチャン・ツィイーをかわいく撮っている。初恋の相手の男性は、何だかケミストリーの坊主頭の人に似ていました。
お話の内容は極めてシンプルですが、監督が伝えたい事を的確に、且つ感動的に伝えている。

シャマランさんには一度「サイン」という映画でものすごい裏切りを感じていたので、今回もある程度の覚悟をして挑みました。もーすごかったです、今回は。私が小6のときに書いたおとぎ話くらいつじつまが合わない気がしました。眠そうな姉を叩き起こして一緒に観ていたので姉が途中で愛想をつかして眠ってしまいやしないかとハラハラしました。
これはシャマラン監督が、実際に自分の子ども達に聞かせていた自作のお話ということなのですが、そんなに思い入れのある話なら、もうちょっと大事にあたためてから出してほしかったなあと個人的に思います。上手く行けばものすごくおもしろくなりそうなだけにもったいないと感じました。