8月に産まれた娘のなっちゃんが初節句を迎えました。1月中旬くらいまでぼけーっとしていた私は、夫のお母さんから「なっちゃん初節句だね」と言われて「え!あ、そうか。おひな様か。」とやっとそのあたりから「おひな様探さな!」と意識し始めました。息子の時も、4月生まれだったもんで、おけつもオマタもビリビリのままずっと床にふせっていてそれどころではなく、結局1年後に兜を買いました。
人形と言えば「にんぎょ〜のきゅうげつ〜」というCMはものすごい効果ですよね。耳に残りまくり。CMソングってすごいわ。もう久月しか知らんし、ということでネットで検索したら、東京の浅草橋に本店があるやんか!あれは愛知のもんやと思ってたから本店が東京にあると知ってびっくり。なんでも浅草橋周辺は人形問屋だらけで、みんなそのあたりに買いにいくもんらしいですね。ネットで買う事もできたけど「顔が命の人形」ということらしいので、やっぱり実際に見て決めたほうが後悔しないでしょう。
ということで、1月末に浅草橋へ。街は人形を買い求める家族連れで賑わっておりました。いや〜、なんかよく考えると随分とファンタジーな慣習だなあとしみじみしました。だって、女の子が産まれたら、でっかいのになると部屋丸ごと占領しちゃうような人形達をどーんと用意してしまうんですよ。日本人てロマンチストだね。高いのってすんごい高いよ?1年に一度出すお人形に100万とかかけちゃう人もいるのだもんな。それぐらい子どもを大事にしてきた民族なんだな。なのに今や子どもの貧困が社会問題ですよ。先祖が泣くわ。子どもを大事にせんと我々日本人に未来はないのやぞ。
などと、人形を買い求める家族連れを見て思ったりしました。いつの時代でも、ちゃんとみんな人形買うんだなーと。っていうか人形だけで成り立ってるお店が今もちゃんとあるんだもんな。そんな私たちもこうやって人形を見に来ました。選ぶポイントは二つ!まず超小さい事、そして夜中に見ても恐ろしくない事です。転勤族なもんで、賃貸暮らしはミニマムにいかないとということでコンパクトであることは必須条件です。あと、恐ろしくないというのも、、、大事ですよね?おひな様ってよくホラー漫画になってますよね?ゼッタイみんな一度は「こえーな」って思った事あるよね?うちのばあちゃんちのおひな様なんか、ねずみにかじられて首がもげたりしててホラー以外の何ものでもないけど、毎年ばあちゃんは「かわいいやろぅ?」と言って目を細めて出してますよ。「幽霊を信じない」私の夫もこのポイントは非常に重要だったらしく、選ぶ際に何度も「これだったら夜中に見てもこわくないんじゃない?」と言ってました。おぬし、幽霊信じてないんじゃろう?
その譲れないポイントを見事にクリアして選んだのがこれです。ほーら、全然こわくない!!そして、めっちゃ小さいんですこれ。こんなに小さいのに11万円!のけぞるわ。ファンタジーにお金をかけてしもうたぜよ。いやいや、大事ですよ。大事な事です。双方の両親からちゃんと初節句のお祝いをいただいております。親は本当にありがたい存在です。こうして当たり前のように人形をそろえてあげられるのも両親のおかげです。自分も孫ができたらちゃんとしてあげたい。親がしてくれたように。んなこといったって、自分の子ども達30年後とかどうなっちゃってんの?とか全く予測不可能ですけどね。孫なんて夢のまた夢。でも、このひな人形の伝統は、こうして廃れてないんですよ?すごいことですよ。まあ多分人形業界も戦々恐々でしょうけどね、この少子化のなか。問屋街の客引きの勢いといったらすごかったですもの。ここは歌舞伎町?みたいな。
届いたおひな様を飾ったら、息子が「オレの人形も出してくれよ!」と騒ぎまくったので、しぶしぶ5月人形も出す事に、、、。ミニマムサイズを選んだのに同時に二つも人形出したら意味ないやん。そんなことで、しばらく手狭な我が家にファンタジックな人形達が幅をきかせていました。