出産直後に助産師さんが撮ってくれた娘の写真、、、。ちーん。助産師さんが「うっ!」と言っていた。ぶさかわ犬で有名なシャーペイかと思ったよ。将来が危ぶまれる。今はもうちょっとガッツ石松さん寄りで、かわいくなってきました。
ええ、やっと出産して退院しました。「二人目は楽だよー」ってみんな言うけど嘘やで。ウソウソ。前回のお産と変わらず、叫びまくりのウンコ出まくり、痔も出まくりの会陰裂けまくりで、痛さのあまり全く助産師さんの言う事を聞かずに「この子言う事聞いてくれへ〜ん、、。」みたいなぼやきも聞こえてきましたが、言われる事を素直に実行できるほど冷静になれませんでした。それでまた「もう帝王切開にしてくれってばー!頼むー!無理!無理!死ぬー!」を連呼していました。
8月8日が出産予定日だったのですが、うんともすんとも子宮口の開かぬ私に、産婦人科の女医さんが菩薩のような顔をして「もうね、前回も遅れてるし、多分そういう体質なんだね。多分待っててもまた時間かかりそうだよ。そうこうしてるうちにお盆休みに入っちゃって、うちも人員が減っちゃうからもう明日か、ちょっと先かで誘発にして産みましょうか。」と。え、また誘発っすか?前回誘発で死ぬかとおもったんです。もうできるだけ誘発は避けたいんです。というのが私の正直な心の声でしたが、小心者の私はそれを言い出せずに、「え、あ、はい、、、。でも痛いんでしょうか、、、?えっとじゃあ明日9日に入院の方がYクリニックさんとしてはありがたいってことですよね、、。えっと、じゃあ明日入院で。」となんとも気弱で乗り気でなく、はっきりしない返事をして、入院日が決まってしまいました。
前回お産をした、実家から最寄りのT産婦人科は、先生が高齢のためお産をやめてしまったので、今回はきめ細やかなサービスが自慢の女医さんのYクリニックで産む事にしていました。このクリニックはそこそこ規模も大きく、バースプランなるものを書かせてくれるので、さぞかし色んな出産方法を選ばしてくれるんじゃろうと私は期待しておったのです。私が希望するのは「無痛分娩」。前回が目ん玉ひんむくほど辛かったので、あの苦しみから逃れられるなら何でもするぜよと思っていました。でもいつになっても女医さんから無痛分娩についての案内はなく、「おや?」と思っていたら、妊娠36週になって里帰りして、「安産教室」を受講したときに助産師さんが「うちやってないでねえ、無痛は」とぽろっと、、、。「へ?」あほでした。迂闊でした。普通に選べるもんやと思い込んでた。選べるのは「和室で産むか、洋室で産むか、立ち会いか」とかくらいのもんで、、、、。わしに「無痛」を選ぶ余地はなかったのです。
この日から恐怖に苛まれる日々を送り、調べの甘すぎた自分を呪いながら、二人目は楽二人目は楽と言い聞かせ、自然に子宮口が開くのをドキドキして待っていました。でも出産予定日の二日前でも、鳥羽水族館に行って、アシカショーなんか観てる自分がいて、「もう産まれん」と心のどこかで分かっていたんです。
そうして、ついに菩薩女医の言うがままに私は誘発分娩という、危険な扉をまたもや叩かなくてはいけなくなってしまいました。Vol2へ続きます。