正月へ向けて気持ちの盛り上がりは12月30日から一日の朝までである。それ以降は、どうしてこんなにも寂しい気持ちになるのか。あの年末、大晦日のワクワクした気持ちから、「あ〜あ、なんだお正月になっちゃった。」という寂しさ。
11月に夫に「今から楽しみにしている事って何?」と聞いた時に「年末のお休み」と言っていた事を思い出して、それが過ぎ去ろうとしていることが、私をも寂しくさせるのかもしれない。日本人にもっと休暇を。私は休み過ぎてるけど。
小学生から中学生の間は、まだ初売りの福袋を買いに行く事が楽しみだったので良かった。従兄弟のさやかちゃんと、開店前にデパートに並んだことが懐かしい。必死に掴んだ当時憧れのブランドの福袋の服は、太った私にはすべてサイズがアウト、スタイルのいい従兄弟のエリちゃんに全部あげた。それ以降、同じくサイズがアウトだった姉と私は福袋を買っていない。
今は福袋も様変わりして、デパートの初売りも元旦からやっているんですね。私が小学生の頃は初売りは3日からって決まってたけど、どんどん早くなっていつのまにかみんな元旦から働いてる。一体どこのデパートだよ、最初に元旦から売り出したのは!元旦の朝は、シーンとしてお店はみんなお休みしてるから素敵なのに。
そんなことを言いつつ私達夫婦は、三重の実家を元旦の夜に出て一宮に帰って来た。おばあちゃんからもらった白菜の漬け物が、私達の車を激臭に包み込んだ。臭いけど、おいしーんだよ。夫にとっては、一番落ち着いてゆっくりできるのはやっぱり一宮のアパートだろうね。残り少ない休日を、「ダラダラ過ごすぞー!」という嬉しさでいっぱいのようです。
ダラダラにはやっぱり漫画だ!と、最近はまっている「ジョジョの奇妙な冒険」を、夫はごっそりゲオから借りて来て、こもる準備は万端。プレイステーションの野球ゲームと、ジョジョを交互に遊んで夫は満足そうだった。
昔大学のデザイン科の先生が、「ジョジョの作者の荒木飛呂彦さんは天才だ。」と言っていたのを思い出して、私も読む事にした。情報量があまりにも多い漫画なので、眼精疲労との闘いである。読者でさえこうなのだから作者は一体どれほど体力的にきついのか想像もできない。専属のマッサージ師とか常駐してるのかも。
ジョジョを読み始めた私が、ことあるごとに「ウリイイいいいい!」と叫ぶようになって、夫はその度にすごく嫌そうな顔をしている。