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イラストレーター瀬島志保子のブログ
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ついに、六厘舎。

人生には小さな夢がいくつもあったほうがいい。夢というか、目標というか、目的というか、したいこと、食べたいもの。最近私が一番関心があることは食べ物なので、いつも「いつかはあれ食べたいなー。」と思って生きている。

東京に住んでいた頃、東京駅で何度か「六厘舎のラーメン」の横を通り過ぎ、その列の長さにいつも驚いて、食べられなかった。私が東京を離れる日、同居人だったサチ子が東京駅まで一緒に見送りに来てくれた。そこで、「最後だから、六厘舎のラーメン食べて行きたいんや。」と私が言って、二人でラーメンストリートへ行った。しかし、その日も列は驚愕の長さで、私達はあきらめたのだった。私は東京に、未練を残して去ったのだ。ラーメンという未練を。

あの日から4年あまりの月日が流れ、いつのまにやら結婚して、愛知県に住むことになった。テレビで東京の映像が流れ、六厘舎の長蛇の列が紹介されるたびに私は夫に、「私、生きている間に絶対に六厘舎のラーメン食べてみたいんや。」ということを何度かつぶやいた。

そしたらある日、東海地方限定のテレビ番組で「名古屋のラーメン通りに期間限定で六厘舎が出店する」というニュースを見てしまったのだ。私は焦って会社に行っている夫にメールした「六厘舎名古屋に来てるー!」と。名古屋では尚更長蛇の列ができているらしいので、私達はちゃんと「ラーメンを食べに行く日」を設けて、ある休日、決行した。

車で名古屋まで行って、11時開店の店に10時前に並んだ。前には10人程の人がすでに並んでいた。「食べられる。」と思ってほっとした。私は妊婦でトイレがやたらと近いので、ほぼ列に並んでくれたのは夫で、私は高島屋のトイレにろう城したりしていたら、ついに開店して席に着く事ができた。

きた。多分あの一緒に列に並んでいた若い男の子達も、中年の夫婦も、若いカップルもここのラーメンが初めてで、とってもみんな嬉しそうだった。みんなケータイで写真を撮っていた。

私は並を頼んで、夫は大盛りを頼んでいた。運ばれて来た時に、その量にびっくりしたけどすんなり食べられた。多分他のラーメン屋のつけ麺だったら食べられなかったかもしれない。そこに確かに違いを感じた。こってりしてるようで、全然こってりしてないのだった。ゆずの香りがして、それがよかった。大盛りを頼んでいた夫も、私より早く食べ終わって、二人で満足して店を出た。店を出ると、ものすんごい行列ができていて、最後尾は全く見えなかった。

私は小さな夢を実現した嬉しさでいっぱいだった。そうして、スタミナの無い私達夫婦は人混みに疲れて、さらりと帰って長い昼寝をした。でも、私にはこれからまだまだ食べたいものがたくさんあるよ。

  • 2012年12月10日
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塩ヨーグルトに挑む。
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