気持ちのよい写真じゃないので大変に見苦しいですね、すいません。
最近母が自分で塩辛を作る事に目覚め、せっせと生きのいいイカを買って来ては塩辛を作ってくれます。
我が家の住人は全員生臭いものが好きで、私は幼少の頃より色々と生臭い物を食べて来ました。塩辛も昔から大好きです。ただ毎日食べるには塩分もきついし、たまにあるからいいのだと思っていました。
ただ、ここ最近は冷蔵庫に大抵母の作った塩辛が入っていて、こんなに毎食食べていては己の身を滅ぼすかもしれない、、、と日々葛藤しながらご飯をおかわりしたりしています。もうダメです。欲望の赴くままに生きるととんでもないことになる。
母が塩辛を作っている最中に、イカの目ん玉が流し台に落ちていたので切なくなって写真を撮らせていただきました。イカの家族が見たら本当に悲しむだろう。ごめんなさい。あなたの息子なり、夫なり妻だったかもしれないイカをこんな姿にしてしまって。美味しくいただかせていただきます。
こうやってなんでもさばかれる姿を見るのは、やっぱりスーパーでパックされている物を買うのとは違う気持ちを、色々考えられていいなあと思います。いのち!いただきます!というね、やはり気持ちになるのですよ。っていったって、私は母の隣で写真を撮ったり興味本位にイカの体をなでてみたり、墨の位置を確認したりして喜んでいるだけなんですけど。さばいているのは母です。
できた。塩辛。わざわざ撮ってのせるもんでもないこのビジュアル。できたその日は食べられなくて、一日一回かきまぜないといけないのです。ぬか漬けみたいだね。
でもこの塩辛が冷蔵庫にあると、開けるたびにときめく気持ちを与えてくれるのです。10代の頃だったら「塩辛にトキメク」ってなんか恥ずかしくてあんまり言えなかったかもしれないけど、もう今は塩辛適齢期だと思っています。お酒はあんまり呑めないんだけど。