姉が「東北へ行きたい」と言い出してから、母は綿密な東北旅行計画を立て始めました。異なる場所に住み、激務の姉を含めた家族全員で旅行へ行く事など一体何年ぶりのことでしょうか。
仕事に追われて、太ったり痩せたりを繰り返している基本太めの姉の願いを叶えてやりたいと、面倒見のいいカニ座の母はがんばりました。三重から山形までの気が遠くなるようなドライブ中、姉は立ち寄るドライブイン全てで、ご当地グルメを食いあさりました。
山形は蔵王へ到着。ゆでたまご臭が心地よい硫黄温泉の聖地、流れるお湯の色はクリーム色。なんともいえないさびれた感じが素敵な温泉街です。私達が泊まったのは、なんと創業294年という歴史をもつ高見屋という旅館。なんでもお湯自体は平安時代から湧き出ているらしい。すげー!
硫黄は金属をダメにするらしく、高見屋さんの水道の蛇口は全部まっくろけ。垢ではなく、もはやすべてが味であり風情。老舗の力おそるべし。従業員の方たちは住み込みで働いているらしく、さっき着物で挨拶していた仲居さんとすっぱだかで風呂場で出会うというトキメキ付き。
食事は地元山形の山の幸がふんだんで、芋煮や「もってのほか」という名前の菊の料理、キノコ、山菜などがとてもおいしかったです。
色々山形を散策するはずが、長時間ドライブで疲れきって、みんな歯ぎしりといびきと寝言の大合唱。
次の日は、富山へGO!!!