うちの父はマジシャンなので、鳩を飼っています。最近下痢で一羽他界しましたが、白いのが4羽います。我が家は、大自然サバイバル系の環境なので蛇が多く、今まで何羽か食われてしまいましたが、その度に、どこからか父が入手していつの間にか増えています。
よって、この「代わりのいる存在」として捉えられている鳩達は、なんだか見るたびに切ない気持ちに私をさせます。当然私達になつかず、私もイマイチ愛情が湧かず、たまにどこかに連れて行かれては父が喝采を浴びる為に羽ばたかされております。私は彼らに餌をやりに行くたびに「私が天空の城ラピュタのパズーのようなら、彼らは幸せだったのに」と、どうにもならない事を考えたりします。
そして最近やっと、蛇に食われたという教訓を生かして、鳩小屋を新調しました。しかし、これまた大工さんによる愛情たっぷりの鳩の木工細工が私達の愛情とはそぐわず、よりいっそうのわびしさを感じさせるのでした。