今は便利なグッズが出とる。日本人って、それこそかゆいところに手が届くグッズを展開してくれる。
息子は成長するにつれ、雨でも一日中家にいられない感じになってきた。どうにかしてこの若いエネルギーを発散させないと大変なのだ。夜も寝てくれないし、昼寝もしないし、叫ぶし、走るし、いたずらばっかりするし。なので、私は午前に一度公園で走らせ、午後にもう一度公園に連れて行き走らせている。くたくただ。真っ白だった息子は、だんだん焼き色のついたパンみたいになってきた。私はというと、UVカットのマスクをし、つば広の帽子を深くかぶって、隙間から細ーく目を出して、危険がないようにだけうっすら息子を目で追っている。
雨の日なんか、泣きたい。公園に行けないからもうこわい。前は雨でも雨よけのカバーなんか持ってなかったからどこにも行けなかったけど、やっと最近ネットで子ども乗せ自転車のレインカバーなんていうのを買った。おまけに、すんげー目立つ黄色のレインポンチョを買った。これは自転車をこぐ私用です。これ着て信号待ちしてたら「そんな便利そうなものどこで買ったの?」とおばあさんに質問されたくらい、黄色い。一応これで外出はできる。息子はレインカバーを嫌がるかと思ったら、のんきに雨の一切当たらないカバー内で悠々と車の本を読んでいる。いいねー、こっちは必死だよ。
雨の日でも、近くの大きな電気屋さんに行って、とりあえず子どもを走らせる。いいのだ、彼が疲れてくれさえすればそれで、我が家の平和は保たれるのだ。
その近くの電気屋には車のおもちゃがいっぱいあって、息子はバスが好きすぎるので、都バスを買う。こうやって、雨の日には少しずつおもちゃが増えて行くのであった。早く幼稚園にはいってくれんかな。
桜が満開の公園。初めてこんなに桜を見たであろう息子だが、彼はひたすらに、他の子が持っている車のおもちゃを追い回していた。