夏風邪を引きずりつつ、間もなく三重へ一ヶ月間程帰省します。息子を連れて、まあ避暑のようなものです。夫も4日ほど合流して、三重の家族と夏休み目前です。先週末、親子水入らずちょっと贅沢したいということで、初めてうなぎの出前をとりました。親子水入らずって、息子は食べないけどさ、夫がうなぎが好物なんです。おいおい、私の好物なんてアスパラガスだよ。いや、寿司かな。
超ご近所にある家族経営のうなぎやさん「和友」。前を通るといつも売り切れてたり、並んでたり、いつもいいにおいをさせて、あーここの洗濯物はいつもうなぎの匂いがしてるんだろうなー。と通るたびに色々想像していました。本当は食べに行きたいんだけど、最近の息子の暴れっぷりからしてもう外食は不可能。ついに出前の電話をしました。
お昼の12時半頃、優しそうなおじさんが、かわいいカゴをぶらさげて出前してくれました。水筒には肝吸い、お漬け物もしっかり入っています。ふたを開けて、評判通りの大きなうなぎがしっかり詰め込まれていました。机に一生懸命手を伸ばして妨害しようとする息子から死守しながら「おいしいね。幸せってこういうことを言うんだと思うよ。」といいながら、美味しくいただきました。ウナギ食べたら、ちょっと咳が治った。げんきんなもんです。
話は変わりますが、三重と大阪を行ったり来たりして農業したり、「日本くまもり協会」という自然保護団体で働いている姉が最近静岡まで行って、「リニア反対集会」に参加して来たとの事。スカイプで鼻息荒く話す姉からその事情を聞いてみると、リニアは大問題をたくさん抱えているのに、着工が決まってしまいそうなのだとか。
まずは一番問題なのは南アルプスの水源の森を突っ切ってトンネルを掘ろうとしている事、そしてリニアは、ものすごーく危険をはらんだ乗り物で、昔ドイツは開発途中で試乗した30人が即死、ドイツはリニアからは手をひいたようで、先進国でリニアに手を出しているのは日本だけ。そして、今回の反対集会、実はJRの職員も多数参加しているとの事。なぜなら採算が取れない事が分かっているのに手を出そうとしているからで、日本としてはその技術をアメリカに売って儲けようとしているらしい。でも、当のアメリカはそんなに関心はないだとか。リニアは、新幹線の3倍電気を使うらしく、そうすると今原発を停止している日本は絶対に電力が足りなくなる、そこで「原発再開」に向けて動き出そうとしているかもしれないという事。技術で優位に立つ事、人の命、お金、自然保護、人によって何に一番価値をおくのか人それぞれなのだろうけど。「リニアが通れば、東京名古屋間45分!」ばかりを夢物語のようにテレビはうたっていて、私はそのことしか知らなかった。すべての事柄は、常に色々な角度から見つめなければならない。喜んでいるひとの影で泣き叫んでいる人がいる。私達が知らないで、関心を持たないでいると、どんどん私達の願っていない方向へ進んでしまう事がある。
どうやって生きていったらいいのだろう。