31歳になりました。誕生日は、容赦なく、規則正しく毎年やってきます。そしてどんどん、自分の中でどうでも良くなっていくような気がします。ほしいものも年々無くなっていくようです。枯れるってこういうことを言うのかしら?誕生日に何がほしい?と聞いて、「色々あって迷う。」と言える夫がうらやましい。
ケーキが家族と食べられたら、最高に幸せな誕生日だと思う。
そう思っていたら、スペインにいる姉から誕生日プレゼントが届いた。スペインからわざわざ届けてくれるんだから、何かとっても特別なものに違いない。と思ってドキドキして袋を開けたら、恐竜のカードとボールペンとブックマークが入っていたのでびっくりした。写真で見ると、小さい男の子へのプレゼントみたいに見える。しかも恐竜のカードには、「このカード、メッセージを書く場所が見当たらない。」と、どう見ても書くのはここじゃないだろうという場所に姉の見慣れた字が書いてあった。笑いがこみあげてきたので、プレゼントとして成功しているかもしれない。
もう1つプレゼントが届いた。大学からの長い友達のかおりちゃんから、皮のスリッパだった。練馬で一緒に5年間も暮らしていたから、私がスリッパが好きだと知っていてくれるのだった。こんな白の上品な皮のスリッパ、私が履いたらすぐに真っ黒になってしまいそうだわ。
私のお腹の子どもの出産予定日が、ちょうどかおりちゃんの誕生日と一緒なのだ。何を贈ろうかな〜。確か去年は和服に似合うかんざしを贈ったけど、引っ越した直後で、慌てて選んだのでちょっと後悔している。
大人の誕生日をするにはあまりにもカジュアルな「食べ放題イタリアン」ですが、行きました。ここは食べ放題なのに、注文してから作ってくれるので出来立てがたべられるのです。しかもちゃんと美味しい。なので、いつも満員。
さらにこの日は、何かのイベントで子どもとその親30人くらいが大挙して押し寄せていて、店内はチョコレートが床にこぼれていたり、踏まれたお菓子が散らばっていたり、子どもの奇声が響いたりしてまるで遊園地のような有様。子どもができたら、これが日常になるのだろうなあ。
夫はピザが好き、私はスパゲッティが好き。しかも味の好みはバラバラ。お互いが「何でそんなもの頼むんだろう?」と思うようなメニューを注文する。それでも平和にやっていけてるのだから、奇跡だ。
夫は早々にお腹がいっぱいになったようで、その後もモリモリとスパゲッティを注文し続ける私を、あきれた顔で見ていた。そして私は案の定寝る前に「お腹が苦しい〜。」と言って、もがいて騒ぎ続けた。お腹でひしめくスパゲッティのせいで、居場所が少なくなったらしく、お腹の子どもが猛抗議するかのように内側からどんどんと私を責め続けた。