一番雨の強い時間に、母と美術館に行って参りました。うちから車で25分くらいの場所にある三重県立美術館です。
日曜とはいえ、この嵐の中、絶対美術館はガラガラだろうと踏んでいたのですが、、、、。一歩中に入ると、おばさま達で大変賑わっていました。それもそのはず、この堀文子さんという画家の女性はもう90歳を過ぎているにもかかわらず、今も大変お元気で日々画業に励んでおられる方だったのです。つまりはおばさま達のカリスマということですね、、、。写真を拝見すると、もはや魔法とか使えそうな雰囲気の神秘的な風貌をしておいででした。個人的な意見ですが、全部白髪で毛量のすさまじいひとはなんかすごいことをやらかしてくれそうな気がします。司馬遼太郎さんとか。
堀さんは画風というのはないのではないかというほど、多種多様な技法や試みをされている方のようでしたが、私は鳥をくわえたネコの絵が一番好きでした。基本的に背景になにもない絵が好きです。
母は風邪で寝込んでいる祖母の為に堀さんの画集と、「老いて尚強く美しく」みたいなタイトルの堀さんの本をおみやげに買っていました。風邪で寝込んでいる老婆にはもってこいの本ですね。逆にプレッシャーになりやしないかちょっと心配ですが。
この美術館は色々色々思いで深い場所で、高校の美術部での展示などもさせていただいたりして、強くおすすめできるものの少ない津市において私はかなりこの美術館は好きです。時間がたつのを忘れるくらいものすごく静かでゆったりしています。ゆったりしすぎて出てくる時はもう時が10年くらい経ってやしないかと心配になるくらいです。この木のイスなんて、痔持ちの私にとって塩梅はよくありませんがかわいいですよね。
家に帰ると、別行動をとっていた父が素敵なおみやげを買って来てくれていました。津で唯一のデパートでなんかのフェアをやっていて思わず買って来たそうな。大阪のデパートとかではいつも並んでいて買えないのに、津のデパートは閑散としているのですぐに買えたのだそうな。津のいい所です。
なんだっけ、このラスク。なんだか有名なんだよね、、、。てっきり私はフランスから輸入しているのだと思っていたよ。勘違いしたくもなりませんか、このパッケージ。もう全身でボンジュールって言ってるよ。ところが群馬ですよ、製造しているのは。驚きの戦略。日本人のフランスへの憧れを知ってのことでしょうか、、、。でも絶対本場フランスのラスクより美味しいんじゃないかと思います。フランスのラスクなんて食べた事ないけど。
それにしても美味しいおやつがあると、それだけでやっぱり豊かな気持ちになれるものだと思いました。