装丁画のお仕事をさせていただきました。幻冬舎さんから出版されました「健太、斧を取れ!」というファンタジー小説です。著者はロンドン生まれのクリストファー・ベルトンさん、ブックデザインは鈴木成一さんです。
この小説は日本を舞台にしたファンタジーなので、河童や天狗などの私達に馴染みの深い(?)妖怪や精霊がたくさんでてきます。そのような日本特有の精霊を扱った物語をイギリス出身の作家さんが書いた、という所に私は驚いたのもありますし、嬉しくも感じました。
著名なブックデザイナーの鈴木さんとお仕事ができる、ということで緊張もひとしおでした。正直絵は、かなり苦労しました。私は背景をあまり描いた事がなかったので、「緑をバックに」という要望にうまく応えられなかったのです。どうすることもできずモヤモヤしたまま送ってしまったのですが、鈴木さんが電話で「もう一度いこうか!」と言ってくださった事にとても感謝しています。二度目でどうにか応える事ができたようです。
出来上がった本を見ると、絵が色々な使われ方をしていて改めてデザインっておもしろいなあと思いました。皆様本屋でこの本を見かけたら、どうぞ手に取ってくるりと回してぱらっとめくってみてください。